
先日、遅ればせながらついに私もGPT-4を導入した。
それから、その威力に驚愕させられっぱなしで、ライターとして、そして人間としての身の振り方を考えさせられ続けている。
以下が、現在までに私がGPT-4を利用した内容。
- 本ウェブサイトのCSSスタイルシートの問題点と改善策。
- 英語のメールの添削。
- 日本語版のYouTubeチャンネルのネーミング案(現在はLina’s Journalを直訳した「りなの日記」なのだがしょぼいので。それにjournalという単語にある「雑誌」「日誌」「記録」という要素が欠けている)。
特に驚いたのは、英語のメールの添削。
イギリスに住む友達へのメールの返信を書いて、ペタッとGPT-4に貼って、グラマーチェックと自然な英語になるように添削してもらった。

返ってきた回答がこちら。

GPT-4の英文は、私の英語よりも表現豊かでわかりやすく、はるかに英語力で負けている。
加えて「全体的には非常によく書けていますが」というこちらの気分を良くするフォローまでするサービス精神まである。GPT-4はコミュニケーション能力まであるのだ。
ただ、GPT-4は過去のメールのやりとりを知らないので、正しく書き換えられていない箇所はあった。
例えば、セカンドパラグラフの冒頭の「As for my potential move to the UK」という部分。
私のイギリス行きはすでに決定しているため、potentialという語を使うのは適切ではない。
そのため、さらに追加でその点を修正してもらった。

すごくよく書けている。
一応、ネイティブのアメリカ人に確認してもらったところ、GPT-4の英語は「Perfect!」とのこと。
私は翻訳を行う際、英語ネイティブに自分の英訳をチェックしてもらうことがあるのだが、もしかしたらそれが不要になるかもしれない。というか不要になるだろう。
ブログ記事の誤字脱字のチェックや校正もGPT-4にお願いすれば済むようになる。
実際、日本語の記事をコピペして校正してもらったのだが、私自身が推敲するよりも、はるかに良い出来であった。
そして、長年愛用していたGrammarlyのサブスクリプションを解約した。
Grammarlyは非常に優れているサービスだが、英文添削という意味ではGPT-4のほうが優秀であると結論づけた。
たしかに、メッセージを打っている最中にGrammarlyが添削してくれるのはありがたい。
だが、急いでいるときには細かい類義語や表現はチェックしないし、大きな文法ミスは無料版のGrammarlyで十分にカバーできる。
また、英語を学習している人は、以下のような使い方もできる。

これらはGPT-4を使用している。
GPT-3は日本語と英語をミックスして使用することができないようである。また、回答も少々不自然だ。

このように、GPT-4で日々遊んでいて感じるのは、ライターがただ文章を正確に書ける、丁寧にわかりやすく書ける、というスキルだけでお金をもらえた時代は終わったということ。
ただし、ライターという職業がなくなるとは思わない。
だが確実に言えるのは、ライターが人間にしかない価値を提供していかなければならない時代に突入したということ。
そして、その「人間にしかない価値」や「人間がAIに勝っていること」を考えないライターや、その答えがわかっても適応できないライターは淘汰されていくだろう。
コメント
新時代のライターは、より個性、創造性が必要になりそうですね。大変ですね!しかし、りなさんなら、個性あり、着眼点が独創的なので、機械にはできない名文で生き残れると思います。たゆまぬ努力つづけ、向上してくださいませ。遙かな東京からいつも応援しております。がんばってくださいませ!