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早稲田大学について知っておくべきこと7か条

わたしはそう遠くない昔に早稲田大学を卒業した。早稲田での学生生活は、いろいろな意味で特別だったのだが、入学前に知っておきたかった、もっとこうすればよかった、と今さらながら思うこともある。

そこで、早稲田大学の学生生活の実態で新入生や受験生が知っておいたら有益かもしれないことを述べてみようと思う。

第1条 とにかく楽しく、学業がおろそかに

早稲田の学生生活は楽しい。とにかく楽しい。

たくさんの学生がいる、つまり母数が多いため、とことん気が合う友人や、今までに出会わなかったタイプの友人ができて、毎日、ただ好きなこと三昧という生活である。毎月、毎日、なにかしらのイベントが開催されている。参加するかどうかは別の話であるが。

そして、高校までと異なり、勉強が楽。テストもレポートもそんなに努力しなくても単位が取れる。(理系一部の専攻の場合は難しくて遊ぶ暇はないと聞くが。)

このような環境にいるので、明確な目標がないと堕落する。

堕落しまくる。

友達から「ちょっとこれからご飯行こうよ」なんて言われたら、オッケーしてしまう。断る理由がない。高校生のときのように「部活がある」「宿題が終わっていない」なんていう理由もない。

レポートの提出期限が迫っていたり、弁護士や公認会計士になるといった目標のために予備校にダブルスクールしていないかぎり、「勉強するから今日は無理」なんて言う早稲田生はまずいない。

(男性諸君、女の子をデートに誘ってもきっとOKされると思います。嫌われていなければ。)

第2条 遊びすぎて留年する人が一定数いる

レポートの提出日はどの講義を受けていようが大体同じなので、その時期にはご飯に誘ってくる人はあまりいない。

だが、無きにしも非ず。

そして、「1、2時間ならいいか」と思って行ってしまう。本当にご飯を食べて解散となればそれでよい。だが、だらだら会話を続けてしまい、レポートが完成せずに徹夜なんてこともある(らしい。わたしは基本、前々日には終わらせていたが)。そして、徹夜の途中で力尽きてしまい、単位を落とす(らしい)。

そういうわけで、早稲田には留年する人がそれなりに多い。

わたしは「文構ぶんこう」と略される文化構想学部という学部の出身で、この学部は俗に「あそぶんこう」と呼ばれている。単位を取るのが楽で、たくさん「あそべる」からだ。

この「あそぶんこう」でも留年している人がクラスに数名いた。
勉強が難しくて留年するのではなく、遊ぶことに忙しくての留年だ。

9時の1限に間に合わない早稲田生

一番最初の講義の開始時間は9時なのだが、この9時に間に合わない学生が甚だ多い。教室の半数以上が30分遅刻という講義もあるくらいだ。

現在、バリバリのキャリアウーマンの友達が、早稲田時代には9時にスタートの授業では、いつも10時に教室に現れていた。

9時に1限が開始と聞けば、高校生からしてみれば、遅い時間に感じられると思う。
しかし、大学生になると9時に間に合うのに苦戦するようになる。

1つで良いから目標を持つ

これまでずっと受験勉強を頑張ってきたので、遊びたいという気持ちがあるのだと思う。
これは日本の教育システムの弊害で、高校までに遊んだり楽しんだりする自由が制限されすぎているため、真に「学問」をはじめる大学で堕落してしまう人が多くなってしまう。これはよろしくないと思う。

そのため、ひとつ目標を持って、「それだけは達成する」と決めて行動できれば良いと思う。

資格試験に合格するでもいいし、「TOEICで800点以上!」とかでも。
サークル活動でもいいと思う。なにかひとつはないと、就活時期になって話すことがなくて困っている人もいる。

わたしの場合は、世界一周ひとり旅をすることだった。

そのために、バイトをしてお金を貯めたり、情報を得るためにたくさん本を読んだり、外国人と友達になったりと準備のために忙しかった。(しかし、大学2年のときに世界一周一人旅を成し遂げた後、3年生は堕落しました。4年で持ち直したけれど)

「楽しかったけど学ばなかった」っていうのは「早稲田生あるある」だと思う。
なにかひとつ目標を持って、大学生をスタートさせて損はない。

第3条 有名人・第一人者による講義

早稲田が学生数がとても多い。そのため、人気の講義は、その講義を受けたい学生が殺到してしまい、定員以上となってしまったら抽選となる。

名物講義と呼ばれる人気の講義は、400名もの学生が入る講義室で行われるものもあるが、それでも抽選となる。

友達と「これ一緒に受けよう」とか言って授業登録をしても、ふたりともその講義を取れるとはかぎらない。そのため、わたしは友達と授業を合わせたことは一度もなかった(基本、ぼっちで講義に出席)。

単位は取れないが、講義に出席はできる

しかし、前述したように、早稲田生は入学後、堕落し、講義に来なくなる。

せっかく人気講義が抽選で受けられることになっても、3、4回目の講義からは空席ができはじめる。

そこで、本当に学びたかったら講義に出席することができるのだ。これを「もぐる」という。

もちろん、科目登録されていないと、その講義で単位を取ることはできない。
しかし、学ぶことならできる。

わたしは、大学4年の時に取ったとある歴史の教授の古代史の講義が面白くて、卒業に必要な単位はすでに足りていたのだが、その教授の近代史の講義に潜ったことがあった。

堂々と、前から二番目の席で講義を聴いていた。

シラバス(下記参照)に、「試験と出席で評価」と書かれており、試験がある日(基本的に最終日)は出席せず、毎回配られる出席カードを提出しなければ良いだけだ。

早稲田にはテレビに出ているような有名人、その分野の第一人者が、教授や講師として教壇に立っている。
その人たちの講義をタダで聞けるのだから、活用しない手はない。

シラバスとマイルストーンを読もう

受験が終わったばかりで遊びたい気持ちもあると思うが、まずは大学のシラバス、またはマイルストーンをじっくり読んで、どの講義を聴きたいか吟味するのは良いと思う。

早稲田のシラバス(講義の概要が載っている)はここから検索できる。
※早稲田大学サイトに飛びます。

マイルストーンは早稲田のとあるサークルが出版している情報誌で、早稲田や高田馬場の書店で販売されている。新学期には山積みされているので、どこの書店でもすぐに気づくはずだ。

講義の難易度(単位の取りやすさ)、講義の面白さ、担当の先生の評価が書かれている。アンケート調査を元にしているようで、だいたい当たっていると個人的には感じた。

聴きたい講義が取れないことが前提の早稲田の科目登録は3回行われる。

第一次科目登録で落選したら、定員割れした授業を第二次で選ぶことができ、それでも取れなかった人は第三次。

そして、一年生と四年生は、科目登録での希望が通りやすいと言われている。

一年生は入学したばかりで四年間の方向性を決める大切な時期だから優遇されており、四年生は希望する科目が取れないと卒業の可否に関わってしまうから優遇せざるを得ない、という理由でこのルールが設けられているという噂だ。

おすすめの講義

わたしのおすすめの講義は以下である。

体育の講義

わたしは馬術とテニスの講義を取った。

馬術はとてもお金がかかるスポーツで、一回馬に乗るのには安くても5000円はかかってしまう。

一方、馬術の授業の受講料は2万円。だが、馬に十回以上乗れてこの価格だと破格である。(受講料は馬のエサ代になるらしい)

楽しかったので、馬術は応用の講義も取った。一通り、馬に乗れるようになった(はず)。

テニスの授業は講師の質が高いという噂だったので取った。早稲田がテニスの名門校だというのもあるが、わたしの授業では日本ランキングで7位(だったかな?)までいったことのある元プロの方が講師だった。やはり早稲田ではその分野の第一人者が講師をしているのだ。

ただし、テニスは非常に難易度が高いスポーツで、十回くらい(雨の日は講義に行かなかった)プロに教わっても数ミリしか上手くならなかった。だが、単位はしっかり取れた。

スポーツの王道(?)的な2種目を取ったのだが、他にもサッカーやバスケ、ヨガやカバディなんていう講義が開講されている。(カバディとはなんぞや、と思った人は是非取ってみてください)

体育の授業はどれも少し受講料がかかってしまうが、2,000円とかそんなものだ。(馬術だけが極端に高い)。しかし、プロの指導を数千円で受けられるのは破格ものです。

第4条 いつも飲み会

早稲田生はよく飲む。
大学生ならば、多かれ少なかれだれもが飲み会が好きだと思うが、早稲田生は特に多いと思う。

大学に入学した次の日か、その次の日には、飲み会に参加しているものだ。サークルに勧誘され、「サークルの雰囲気を知ってもらう」という歓迎会の名目で無料で飲み食いできる。(大学生なので未成年である)

このトラブルに関しては、別記事を書いたので、そちらを参照いただきたい。

大学の近くに住むべからず

地方から上京してくる人が合格してすぐにすることは家探しだろう。

そこで、絶対に注意したいことに、大学の近くに住まないことが挙げられる。

大学の近くに住むことにはたくさん利点がある。授業ぎりぎりに大学へ行けるのが一番の利点。

だが、利点以上の欠点がある。

それは、たまり場になること。

早稲田のサークルやゼミの飲み会は高田馬場駅近辺で行われる。飲み会でうっかり終電逃してしまう、というのは早稲田生あるある。

そしたら、だれでもいいから大学近くに住んでいる友達に電話するものである。つまり、無料のホテル代わりにされてしまう可能性が大いにあるのだ。

飲み会が終わったあとの二次会で、宅飲みの場となることもしばしば。そして、みんな終電で帰ってくれれば良いけれど、そうはいかないのが現実。また、帰ってくれても、部屋を散らかしたまま帰られる、なんてことも。

「わいわいするのが好き」「ひとりは寂しい」っていう人もいるかもしれないが、相当、人と一緒にいるのが好きでなければ難しいかもしれない。

特に終電を逃したわけでなくても、「明日一限(9時開始)だから泊まっていい?」なんて聞いてくる人もいた。千葉や神奈川に実家がある人は、学校までの片道が2時間なんてこともある。毎朝5時半に家を出る、っている人もいる。友達が多い大学近くに住む一人暮らしの人の家には常に誰かしらが泊まっていた。

終電を逃して困っている友達に毎回「来ないで」といってしまっては、遅かれ早かれ友達でなくなってしまう。友情を守るためにも大学の近くに住むのは避けるのが無難かもしれない。

もし、どうしても大学に近い場所がいい、っていうことならば、徒歩ではなく自転車で10分程度の距離の場所にすべきだ。

わたしは、大学1年の頃に、このくらいの距離の場所に住んでいたため、たまり場になるのは免れた。
ただ、平坦ではない道を自転車で通学するのは疲れたので、「自転車で10分よりも電車で10分のほうがいい」と思い直し、引っ越したのだが。

第7条 語学教育に熱心

早稲田ではありとあらゆるすべての言語が学べる。おそらく日本一かもしれない。(外語大学がどんな感じなのかは知らないが)

英語に力を入れているのはもちろん、フランス語や中国語、スペイン語などもかなり高度な語学の教育が受けられ、ネイティブ講師もたくさんいる。

また、メジャーな言語以外にも、サンスクリット語、古代ギリシャ語、ラテン語などと、死語まで学べてしまう。(歴史の研究などに必要なのである)

また、アイヌ語が学べるのは早稲田だけだと聞いた。
少数民族の文化を継承する非常に崇高な試みだと思う。

第二外国語は必修

また、早稲田ではほとんどの学部で第二外国語の授業が必修である。必修でないという学部は聞いたことがなかった。理系だろうが文系だろうが、英語にプラスしてもう一言語、学ばなければならない。

しかし、この第二外国語、かなり手強い。
第二外国語で単位を取ることができずに、ついに8年生なんて知人もいます。

第二外国語は、フランス語・スペイン語・ドイツ語・中国語・ロシア語・韓国語の中から選ぶ。

講義数は学部によって異なる。週2の頻度で1年間だったり、2年間週1だったり。

わたしの学部は他の学部より多く、1年生の時に週4回だった。つまり1年間は大学に行く日はほぼ毎日、第二外国語の授業があった。

簡単な言語を選ぶのが賢い

「どの言語を学ぼうかな」とわくわくして選ぶ人もいるかもしれない。

だが、明確な理由がなければ、一番簡単な言語を選ぶべきだ。

日本人は、英語を中学一年生から高校3年まで6年間勉強する。(いまは小学校から学んでいるが)

6年学んで、英語をどれくらいマスターできたか自問してほしい。
ほとんどの日本人が、外国人と流暢に会話できるレベルではない。

第二外国語を、週4回、各90分を1年間学んだところで、その言語が話せるようになるはずがない。

わたしはスペイン語を選択した。

理由は、スペイン以外にも、南アメリカを中心に世界中で話されている言語で、話者数が多いからというのが最たる理由。あとは、ラファエル・ナダルのファンで、エル・クラシコを見るレベルでサッカーが好きだったから。

そして、1年スペイン語を履修して、すべての単位を取り、世界一周ひとり旅でスペイン語圏へ行きました。

全く通じませんでした。

そして、全く聞き取れませんでした。

ネイティブの先生も含め、4人のスペイン語の先生から1年間教わりました。そのレベルでは全く役に立たない。

なので、ドストエフスキーをロシア語で読みたい、将来韓国に住みたい、などという明確な目的がないならば、第二外国語ははじめから卒業に必要な単位のためと思って履修するのが賢い。

中国語がおすすめです。日本人と「漢字」を共有している中国語がもっとも簡単、かつ日本には中国人が多いので実用的でもある。

英語を極めたほうが良いかも

わたしが下手にスペイン語で話すよりも、相手が下手に日本語で話すよりも、お互いの母国語でない英語で話した方が断然コミュニケーションが取れる。

就職して外国人と仕事をするようになったときには、スペイン人と働いてもフランス人と働いても話すのは英語である。スペイン語やフランス語ではない。

なので、第二外国語に力を注ぐよりは英語を極めたほうが実用的かつ合理的だ。

だが、人生では実用性や合理性だけが大切というわけではない。
文化や娯楽というものは、実用的でも合理的でもないが、それでも人生の重要なパートを担っている。
たぶん、わたしが英語を完全マスターしたら、次に学ぶ言語はスペイン語だと思う。

第5条 コースの変更が可能

レストランで美味しそうなメニューの写真を見て注文したけれど、それほど美味しくなかった、ということはよくあるのではないだろうか。

それと同じで、「〇〇学部に入ってみたものの、思っていたのとは何かちがう」ということが起きるのは大いにありえることだ。

筆者の友人には、4浪して物理学部に入り、結局やりたいと思えず4留している友人がいる。

彼は早稲田ではないのだが、もし早稲田であったら、4留する必要がなかったかもしれない。
早稲田では、学科や学部を変更することが可能な場合があるからだ。

これには2パターンがある。

入学してから専攻を決めるパターン

入学時点では専攻を決めずに大枠である「学部」にのみ所属し、入学して一定期間学んでから、専攻を決める学部がある。

例えば、早稲田の文学部は、入学時点では「文学部 文学科」に入学する。それから、2年に進級する際に、「国文学コース」「英文学コース」「心理学コース」「西洋史コース」などといった細かい専攻を決定する。

例えば、心理学を学びたいと思っていたら、「文学部 文学科」に入って、1年生のときは「心理学入門」や「心理学史」などといった入門レベルの講義を受ける。また、並行して、ほかにも「日本史入門」や「西洋美術」「演劇入門」などといった講義も取る。

そして、本当に心理学が学びたいと思ったら、2年から心理学コースを選べば良い。

つまり「試し食い」ができるのだ。

筆者は完全にこれに救われたパターンで、滑り止めに受けたH大学では「文学部 心理学科」を受験していた。

心理学に興味があると思っていたが、早稲田の1年生のときに、心理学の講義を受けて、正直いろいろ心理学について納得いかない点が多かった。わたしは高校は理系だったのだが、心理学がどうしても脳科学や神経科学と比べて「根拠」があると思えず、科学的でもなく、論理的でもない、と感じてしまったのだ。

それで、心理学には完全に興味を失い、文学や歴史を学ぶ方向へとシフトしたのだった。

早稲田の多くの学部で学んでから専攻を決定することができる。

このシステムを採用しているのでは東大が有名だが、東大ほどでないにせよ早稲田でもある程度融通が利く。(東大は文系から理系へ、理系から文系へも移動できる場合がある)

高校生のうちに、自分が何に興味があるのか、はっきりと認識している人は少ないと思う。
大学に入ってから、実際に学んでから決められる、というのは大いなる利点だと思う。

他学部に編入するパターン

早稲田大学では、早稲田の他学部に編入することができる場合もある。

基本的には、定員割れしたコースしか他学部生に開放されないのだが、それでも自分が本当に興味がある分野ができた場合、かなりありがたい措置である。

この場合、エッセイを書いたり、成績が考慮されたりするようである。
詳しくは大学HPを参照していただきたい。

わたしは歴史が面白いなと思ったため、定員割れしていた文学部の歴史コースへの編入は一瞬考えた。いや、一週間くらい考えた。

しかし、幸いにも文化構想学部には、フレキシブルに学べるコースもあり、そこで歴史も勉強できるということだし、とりわけ歴史家になりたいわけでもなかったため、編入部は行わなかった。

だが、今だったら、人間科学部とかに編入したかもしれない。所沢でなければ。

また、早稲田にこだわらなければ、他大学に編入するという選択肢もある。
わたしの友人には、この編入制度を使って、神戸大学→名古屋大学と、学歴アップができている人もいる。

第6条 ゼミが充実している

ゼミとは少人数の授業のことである。討論形式やプレゼンを行う形式のゼミが多い。
これが早稲田は充実している。様々な種類のゼミがある。

基本的に、1つの講義は半期だけ、つまり4ヶ月かそこらで終了し、クラスも解散となる。講義によって幅があるが、だいたい少なくて30人、多ければ400人もの学生が授業を受け、しかも週に1回しか授業はないため、お互いの顔も名前も覚えないのが普通だ。

一方、ゼミは一年間通しで行われ、少人数であるから他の学生と顔見知りになる。

学部によってはゼミに入ることがほぼ必須となっている場合もある。この場合、3年生と4年生の2年間、少なくとも週に1回顔を合わせるため、仲の良い友達となることも多い。

ゼミには、教授もしくは准教授がひとり担当として、指導してくれる。ゼミの教授が卒論の指導教員となることがほとんどだ。

講義は「非常勤講師」と呼ばれる研究者や博士号を持った人などが教壇に立っているものが多いのだが、ゼミは基本的に早稲田大学の教授だ。非常勤講師もレベルが低いわけではないのだが、講義の面白さや質はピンキリだ。

ゼミでは、その教授の専門分野について丁寧に指導してもらえる。2年かけてじっくり学べるのは非常に良いし、単なる座学ではなく、活発にコミュニケーションやディスカッションが行われるのがゼミの特徴だ。

ゼミ合宿というのも行われ、軽井沢や伊豆の早稲田大学のセミナーハウスで泊まりがけで行われる。

勉強合宿と聞くと、悲惨なものを思い浮かべるかもしれないが、大学のゼミの延長であり、メインはバーベキューとレクリエーションだ。卓球をしたり、クイズ大会をしたり。あと、飲み会。

わたしのゼミのゼミ合宿では、みんな夜遅くまで飲み会をしていて、9時の朝食にだれも来なかった。わたしはしっかり食堂へ行ったが、教授+2、3名しかいなかった。

理系学生は研究室に所属して、指導教員と親密なコミュニケーションをとることになるが、文系学生にはそのような機会はあまりない。そのため、ゼミは楽しく学べる学術コミュニティとなる。

ゼミに入りたかったら、そこそこの成績維持を

専攻の決定、編入、ゼミは成績順に決定する(らしい)。

志望理由は書いて提出するのだが、どの学生もだいたい同じようなことを書くし、学生数の多い早稲田で教授たちがひとつひとつ志望理由などをじっくり読むことはないと考えられる(多分)。結局は上から成績順に希望が通ります。わたしのゼミの教授は「完全に成績順で決めた」と言っていました。

そして、希望が通らないと悲惨なことになる。

英文学が学びたくて文学部に入ったのに、英文学コースに入ることができなくて、哲学を学ぶことに——という具合に。

ニーチェだかハイデガーだかのむずかしーい本とずっとにらめっこしなければならない。(これが好きな人が哲学コースに入るべき)
希望のコースに進めずに、勉強に意欲をなくして留年をしてしまう人もちらほら。

なので、最低限の成績は維持しておいたほうがよい。

最も人気の教授・人気のコースというわけでなければ、すべてA+またはAを取れなくても、人並みに成績維持ができていれば第一志望が通る。

わたしは休学もせずに世界一周ひとり旅をしていたにも関わらず、希望のコース・希望のゼミに入ることができた。

楽しく充実した学生生活を送ってください!

わたしが四年間早稲田で過ごして、入学する前に知っておきたかったことについてまとめてみました。

ぜひ参考にして、楽しく充実した学生生活を送ってください。

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