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IELTS 7.5をとるための勉強法と対策

イギリスの大学院出願にあたって、人生初のIELTSを受けることになった。

そして、初回でOverall Score 7.5を取得することができた。

どこの大学でも7.5あれば、英語力が問題で入学できないということはないはずだ。ハーバードのMBAやオックスフォード、ケンブリッジでも7.5あれば出願できる。

聞いたところによると、イギリス留学で条件付き合格をもらえても、IELTSのスコアが達成できず、毎週末、IELTSを受験するという人もいるようだ。

IELTSは受験料が2万5000円程度と非常に高額であり、かつ1日がかりのテストである。大切なお金と時間はできるだけ無駄にしたくないと思い、しっかりと対策を立てて臨んだ。その甲斐あって、1回でILETS7.5を取得できた。

わたしがどのようにしてIELTS 7.5を取ったか勉強法と対策を書き出してみようと思う。

 Lina(サイエンスライター)

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筆者の経歴
  • 早稲田大学 卒業
  • 英語を勉強はじめたのは中学生から(義務教育)
  • 中学・高校の学校・塾の英語の授業以外はすべて独学
  • 海外留学経験なし(純ジャパ)
  • 英語の勉強は基本好きではない

受験までの勉強スケジュール

IELTSは思い立ってすぐに受験するものではないと思う。

問題に特徴的があり、他の英語の試験(TOEIC、TOEFL、英検、大学入試など)とは似ていない箇所が多いし、気軽に受けるには受験料が高すぎる。

そのため、しっかりとスケジュールを立てて勉強し、傾向に対して対策を練ることが必要である。

受験までのスケジュール

以下が、わたしの場合のIELTS受験までのスケジュールであった。

0: 目標スコア決定
2週間目: 模擬問題を解いて自己分析
3ヶ月目: IELTSに特化した能力開発
4ヶ月目: 最終チェック

このように、受験までに約4ヶ月を要した。

では、それぞれの時期に、具体的にどのような勉強を行ったかブレイクダウンしていく。

0: 目標スコア決定

出願する大学にだいたい目星をつけ、必要なIELTSスコアのリサーチを行った。この時期を「0」として話を進めていく。

わたしの場合、Overallスコア 7.0が必要で、各セクションで6.5以上を取る必要があった。そこで、8.0を目標として、勉強をはじめることにした。

目標スコアはできるだけ早く決定するべきだと思う。難関大学を受験する予定があるならば、少なくとも7.5を目標とするべきだが、わたしは必要なスコアより少々高くてもも8.0を目指すことをおすすめする。

2週間目: 模擬問題を解いて自己分析

敵を知らなければ対策は立てられない。

というわけで、まずIELTSの模擬問題集を購入して、解いてみた。

使用した模擬問題集

わたしが購入したのはこちら。

IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集
Academic Student’s Book with Answers with Audio with Resource Bank (IELTS Practice Tests)

※Amazon.co.jpにリンクしています

まず、ブリティッシュ・カウンシルの日本語の問題集を買った。解説やアドバイスが書いてあるので、良いと思った。しかし、正直、それほど役立たなかった。

得意・不得意は人それぞれであるし、わたし自身に当てはまらないこと(問題の解き方や好み)が多かった。最初の30ページくらいは、真面目にハイライトを引きながら勉強していたが、それ以降はわたし自身には不要だと思い、パラパラと流し読みだけした。

日本語のテキストで勉強したいという人には良いかもしれないが、ある程度、英語ができる人には向いていないテキストかもしれない。

そもそも、日本語のテキストで勉強しないといけない人は、IELTSで高得点は望みにくいと思う。英和辞書ではなく英英辞書を使おう、とまでは言わないが、英語で英語を勉強できることがIELTS7.0程度を目指す人がすでに持っているべき必要最低限の英語力だと思う。基礎的な体力や筋力がないのに、ラグビーの練習をしようとしているようなものだと思う。(ラグビーが体力と筋力両方が必要なスポーツなイメージがあるのはわたしだけ?)

ブリティッシュ・カウンシルのテキストが自分に合わないと感じたので、ケンブリッジの模擬問題集を購入。

これは本当にシンプルな問題集で、ただ問題と解答が4回分ついているだけである。もちろん、すべて英語。日本語の解答や解説もない。

しかし、本番と同じ構成で、受験後は難易度もほぼ相違ないと感じた。シンプルであるからこそ非常に使いやすく、薄く、持ち運びにも便利で、リスニングの音声も二次元コードから読み取れる。

日本の出版社から出版されている書籍には、CDから音声を取り込んだり、アプリをダウンロードしたり、ウェブサイトにアクセスしないといけなかったりと、非常に手間が多い。このあたり、イギリスはデジタル化が進んでいると感じる。

このケンブリッジのテキストの模擬試験を2回分解いた。そして、自分に必要な知識や足りていない能力を分析した。

自己分析

自己分析がしっかりできるかが、試験において成功するか否かを分ける最大の要因だと思う。

自己分析ができないと、不要な勉強に多くの時間を費やすことになったり、能力や知識が不足した部分を補う前に受験することとなり、結果、失敗してしまう。

そのため、これからどのような勉強にフォーカスするべきかを決めるために、しっかりと自己分析を行った。

3ヶ月間: IELTSに特化した能力開発

その後、3ヶ月間は、IELTSの傾向分析と自分の自己分析をもとに、行うべき勉強を行った。

以下、IELTSに特徴的だと思ったこと、わたしが実践したことを、セクション別に記載してみる。

リーディング

日本の難関大学を受験した経験のある人かつTOEICを受験したことがある人にとっては、それほど難しくはない。語彙も文章量も特に難易度が高いとは感じなかった。

読む量だけならば、TOEICの方がはるかに多い。IELTS用の単語集には難しい単語がたくさん載っているが、それらを片っ端から覚える必要もないと思う。実際、わたしは単語帳を使った勉強は大学受験以降したことがない(大学受験のときは学校にやらされていた)。

文章そのものも、それほど学術的だとも感じない。仕事で科学的論文を読むので、特にそう感じる。少々かしこまった新聞記事のレベルだと思う。

わたしの場合、リーディングは繰り返し模擬問題を解き、設問の形式に慣れれば、満点を狙えると思った。

IELTSで一番点数がとりやすいのはリーディングだと思う。

リーディングの対策はケンブリッジの模擬問題集を解いただけだった。

リスニング

IELTSのリスニングはかなり特徴的だ。最も問題に慣れる必要があるセクションだと思う。

音声は、難しい内容が話されているわけではなく、すべて難なく聞き取ることができる。しかし、難しいのは聞きながら問題を解く必要があることだと思う。

わたしはリスニングの対策に最も時間を費やした。聞き取ることができなかったり、意味がわからないような内容は何一つなかったが、問題を読んだり、設問に回答したりしていると、耳からのインプットが途切れて内容を聞き漏らしてしまう。

IELTSのリスニングで最も難しいのは、この「同時マルチタスク能力」が求められるからではないだろうか。

耳からも目からも同時に情報をインプットしつつ、問題を解くというアウトプットも行わなければならない。これが非常に難しい。これは日本語でも難しい気がする。英語だから難しいわけではないと思う。

この点、設問ごとに回答時間が準備されているTOEICのリスニングは非常に簡単だと思う。

わたしは、TOEICのリスニングではほぼ満点をとれるのだが、IELTSはきついと感じた。ちなみに、リーディングはTOEICのほうが難しい。単純に読む量が多すぎるし、架空のEメールや広告など、内容がないものをひたすら読み続けないといけないから楽しくもない。

TOIECはクイズを解いているみたいだから好き、と言っている友人がいるが、わたしは内容のある文章が出題されるIELTSの方が1000倍好きだ。好みによるのかもしれない。

リスニングも、リーディング同様、ケンブリッジの模擬問題集で行った。

ライティング

このセクションでは、以下の3つが求められる。

– 図やグラフの内容を英語で説明する能力。
– 英語で自分の意見をエッセイとして書く能力。
– 上記2つができる、英語の語彙力と表現力を持っていること。

上記3つには、日本語を介さずに、英語で考え、英語で書く能力が必要だ。日本語で書くことを考えていると自然な英語の文章を書くことができないし、自分の意見を日本語で考えて英語に変換していると時間がなくなる。

そのため、英語で日記を書いたり、良い文章(著名なノンフィクション作家の本など)を音読したりするのが良い対策となる。

わたしはライティングに関しては特に対策は行わなかった。というより、日頃から英語でブログを書いているため、それを「勉強」とした。いつも通り、英語でブログを書く。これがIELTS対策に直結していた。

あとは、大学院出願のために志望動機書を書きまくっていたので、それもIELTS対策となった。

スピーキング

スピーキングは日本人が最も苦手にするところだと思う。

スピーキングが得意でないと感じる人向けへのスピーキングの対策はふたつ。

ネイティブと話す

これに尽きる。

ネイティブと話す機会が日本人は非常に少ない。スピーキング力はもはや話さないと身につかないと思う。

英会話教室はもちろん良いのだが、週に1、2回英会話教室に通っても正直、それほど効果はないと思う。

オンライン英会話レッスンのほうがおすすめだ。低価格で、毎日レッスンを受けられるプランがあるサービスがよいと思う。

わたしは、値は張るが、ネイティブ講師との英会話レッスンを選んだ。フィリピン人講師や日本人講師の安価な英会話レッスンも試してみたが、IELTSを受ける人にとっては不十分だと感じる。

英語圏で生まれ育った人でなければ、流暢さが不十分であることはもちろん、英語圏で使用される特有の表現も用いない。インド英語やシンガポール英語では、アメリカ人やイギリス人が全く使わない表現を使用することもある。

IELTSを受けるのならば、できればイギリス人、そうでなくとも、オーストラリア人(発音がアメリカ英語より似ている)。妥協して、アメリカ人講師やカナダ人講師の英会話レッスンを毎日受けるべきだ。

日本人のバイリンガル講師のレッスンを受ける場合、英語よりも日本語が苦手という講師でなければ、受けないのが無難だと思う。日本語ができる講師のレッスンであると、発音が日本人に聞き取りやすく、コテコテのイギリス英語に対応できなくなってしまう。

また、日本人講師には「なんちゃってバイリンガル」も多い。

わたし程度のレベルの英語でも、発音の微妙な差異がわからない人に「帰国子女ですか」と聞かれることがある。

しかし、わたしは海外経験は旅行のみである。まだまだ自分の英語力はネイティブにはほど遠い。だが、例えば(なぜか)浅草で店員に英語で話しかけられたときなどには、名乗ろうと思えば、わたしも「バイリンガル講師」と称せるかもしれないと思ったりする。

わたしは、イギリス人のネイティブ講師を2、3人選んで、その人たちとディープな内容をディスカッションした。

「日本の労働環境」「グローバル化によるメリットとデメリット」「少子高齢化」「事実婚」「AIの躍進」などと適当に難しげなテーマをピックアップして、それについてディスカッションする。これは、イギリス人の意見も聞けたりして、正直面白い議論となる。(以前、オンライン英会話でやったことがあった)

このようなトピックに対して、自分の意見を考えてからレッスンに臨むのが良いと思う。英語で自分の意見をまとめるまでしなくても良いが、日本語で少々言うことを考えておいた。

このようなテーマはその場で自分の意見を考えてディスカッションするには少々重いし、長い沈黙は貴重なレッスン時間の無駄になりかねない。

あとは、用語を調べておくのもよい。「少子高齢化」がテーマなら、「少子高齢化」を英語でなんというのか調べておくとか。

IETLSの試験官は、議論の流れに合わせて質問を選んでいたように感じたため、自分に有利にディスカッションを進める練習にもなる。

また、固定でお気に入りのネイティブ講師を決めておくこともとても大切だと思う。

毎回異なる講師だと、挨拶や自己紹介の時間が長くなり、本当に行うべき会話練習の時間が短くなる。

また、どのようなネイティブ講師を選ぶかもそれなりに大切だ。

ネイティブ英会話講師は、それほど高給取りな職業ではないため、得てして賢い「できる人」が選ぶ職業というわけではないと思う。そのため、そもそも社会問題、時事問題、経済、科学についての知識がなく、浅いディスカッションしかできないネイティブ講師も多い。

その中、驚くほど知識があり、思考力があり、コミュニケーション能力が高いネイティブ講師もいる。

このような講師に以下のような特徴があった。

① 定年退職をして「趣味程度に英会話講師をしています」という感じの年配のネイティブ講師。
② 家事や子育ての合間に「ちょっとした収入を得よう」としてしている感じの主婦/主夫のネイティブ講師。
③ 難関大学の学生で「授業の合間にちょっとお小遣い稼ぎをしている」感じの学生のネイティブ講師。

シャドーイング

スピーキングが苦手な人への2つ目の対策としては、シャドーイングだ。

洋書とそのオーディオブックを買って、ひたすらシャドーイングするのが良い。

オーディオブックはAmazonのオーディブルを利用するのが良いと思う。特に、アメリカ版Amazonのオーディブルは、日本Amazonのオーディブルにない英語学習者向け機能がたくさんあり教材として非常に優れている。

わたしは、リチャード・ドーキンスが大好きなので、勉強と娯楽を兼ねて彼の本(Audible)をひたすらシャドーイングしていた時期があった。正直、IELTSを受験するためにシャドーイングをするならなば、ドーキンスが色々な意味で非常におすすめだ。

一石二鳥のIELTS勉強法

大学院出願のためにIETLSを受けているのならば、志望動機書を練っていることだろう。

志望動機書の作成は、賢く行うことで、IETLSの勉強にもなるし、よりよい志望動機書が作成できる。

わたしは、たくさんの志望動機書を書いて、それをすべてネイティブに添削してもらった。これは、オンライン英会話の中で行ったため、スピーキングとライティングの添削の勉強を兼ねていたのだ。つまり一石二鳥なのである。

わたしは「The 英語の勉強」という感じで英語を勉強するのが嫌いで、効率も悪いと思っているので、リーディングとリスニング以外は、とくに勉強らしい勉強はしなかった。

スピーキングに関しては、「こういうものですよ」というデモ動画を見ただけだ。たしかケンブリッジテキストにリンクが貼られていたやつだ。

正直、どのような質問や会話がなされるかは、あまりに範囲が広すぎるため、対策しようがないと思う。その場で臨機応変に答えるしかない。このあたり、IETLSは英語の「能力」を測っているなと感じる。

ちなみに、わたしのIETLSのスピーキングのディスカッションのテーマは、①SNS、②AI(人工知能)についてだった。

勉強に使った英語教材

「IELTS対策」と名乗ったテキストに関しては、上述したとおりだが、それ以外にも、わたしが英語力を高めるために使っていた(または現在進行形で使っている)教材を紹介する。

ただし、英語の能力を高めるために使える、といっても、「英語教材」というわけではない。

洋楽が好きな人がある程度、英語ができるようになるように、趣味や娯楽が英語力の向上に直結している場合がある。このような場合、「洋楽」は教材としてとらえられる。

以下で紹介する「教材」は、このようなものも含めた広義の「教材」だ。

アメリカ版AmazonのAudible + Kindle

これは、正直、最強の英語教材だと思う。

理由は別記事で解説する。

海外ドラマを英語字幕または字幕なしで視聴する

あたりまえだが、これはシンプルに英語力の向上に繋がるはずだ。

基本的に字幕なしで観て、難しいor聞き取れないと思う場合は、英語字幕を付ける。

わたしは絶対に日本語字幕はつけない。もはや、娯楽になりえなくても日本語字幕は付けない。
本当に英語力を向上させたかったから、とある時期に完全に日本語字幕は封印した。

日本語字幕の完全封印

日本語字幕を封印した当時は、正直、聞き取れない作品が多かった。だが、半年くらいしたら劇的に英語が聞き取れるようになった。この半年の苦痛は価値があったと思う。

また、自分がよく知らない分野の作品は英語字幕は付けた。ただの聞き流しになっては時間の無駄だからだ。これは英語の語彙力向上と速読力が身についた。英語字幕もためになる。英語字幕で見たあと、字幕なしで見た作品もある。

だが、この日本語字幕封印は、ある程度英語が読めるレベルに到達している人ではないと効果がないかもしれない。100%英語字幕が読める必要はない。50%くらい読めれば十分だと思う。わたしが日本語字幕を封印したときは、半分くらいしか読めなかった(主な理由は速読が苦手であるため)。

聴き飛ばすことが大切

また、作中でわからない単語や表現があっても聴き飛ばした。

これは、たとえば医療系のドラマを見ていて知らない単語が登場したら、それはきっと日本語字幕であっても知らないだろうからだ。そしてそれらは、視聴者がその単語の意味を知らなくても内容の理解に必要ではないよう脚本が設定されている。病名とか薬剤名とか、日本語であっても知らない。

ただ、シリーズを通してあまりにも何回も繰り返し登場する単語は、知っておくべき単語である場合が多い。「この単語また出てきたぞ」と思うレベルの単語と出会ったら、意味を調べた。

だが、わたしは最近、それさえも放っておくようになった。日本語だったら正確な定義を知らない単語でも放っておくはずだ。2週間に1回くらい聞くものであったとしても。

英語もそれと同じで、正確な意味を知らないことに慣れて、調べなくなった。仕事で使う場合は別だが(そして、仕事で使う単語はほとんどIELTSで必要ない単語ばかりなのである…)。

繰り返し視聴する

非常に多くのメリットのある海外ドラマの視聴だが、あまり多くの人がしていないのは、同じシリーズを繰り返し見ることだ。

同じシリーズを何周もすることで、より聞き取れるようになり、語彙力を高められる。そういう意味では、最初に日本語字幕をオフにする海外ドラマは、日本語字幕で視聴したことのあるもので、好きなものが良いかもしれない。

わたしは以下のシリーズを繰り返し視聴した。

グレイズ・アナトミー

恋愛&医療ドラマの王道。

最初に観たのは中学のときに日本語字幕で。それから現在まで5周はしている。(17シーズンくらいあるというのに….)

大好きなシリーズなので、新シーズンがリリースされると、過去に遡って観てしまうのである…

これで、医療英語は無敵になった、はず。

ビッグバンセオリー

面白くて単純に笑える大好きなシリーズ。3周はしている。

登場人物が博識な科学者なので、文法や発音がきれいだし、科学系の語彙が少ない人にもおすすめ。楽しみながら、理系英語が身につく。

ザ・クラウン

故エリザベス女王を中心にロイヤルファミリーを題材にしたドラマ。

これ、まだエリザベス女王の存命中にはじまったシリーズで、こんなにスキャンダラスなことまで王室をdescribeすることがイギリスではOKなのだなとびっくりした作品。

イギリス英語はもちろん、「クイーンズ・イングリッシュ」なるものが学べる。

4シーズンまで2周してからIETLSを受けた。

The OC

これも好きすぎて4周くらいしている。

カリフォルニアの高校生がメインキャラクターの青春ドラマで、学生が直面する社会問題をはじめて正面から描いたシリーズで、アメリカでセンセーションを巻き起こした作品。

他多数

・ ゲーム・オブ・スローンズ(ファンタジー/3周くらい?)
・ スーツ(法律/3周くらい?)
・ Dr. Who(ファンタジー/1周目だけど全部字幕なし)
・ スーパーナチュラル(アクション/中学生のとき好きで、ふと思い出して1-3シーズンくらいを字幕なしで視聴)
・ ハリー・ポッター(ドラマじゃないけど、IETLS受ける前に2周くらいしました)

大学入学してからずっと一人暮らしなので、ひとりでご飯を食べるときには家でも外食でも絶対に海外ドラマか英語のYouTubeチャンネルを観ている。まあ、これだけ観たのだから、英語力が上がっていない方がおかしい、かなとも思う。

Grammarly

わたしは4年ほどGrammarlyの有料プランを使用している。

これを導入してから、冠詞の抜けや単純な文法ミスが劇的に減った。そして、それらをGrammarlyに指摘されるまえに自分で気づくようになった。

ただし、弊害として、スペルを覚えなくなったというものが挙げられる。

漢字変換によって、漢字が書けなくなった日本人如く、スペルを覚えなくなった。高校以降、一度もスペルを覚えたことがない。

現在のわたしのスペル力は、高校生の時に頑張って覚えたものか、自然に身についたものかだ。書いて覚えたりしたことがないのはもちろん、スペルを覚えようとしたこともなかった。Entrepreneurはわたしは永遠に覚えられないスペルだと思っている(し、スペルを覚えようとは一生しないだろう)。

個人の価値観だが、これだけAuto-correctionが発達した現在、わざわざ時間を使ってスペルを覚える利点はないと思う。それよりは、洋書でも読んで、読みながら覚えたり、ライティングをして書きながら覚えるのががよいと思う。

文法力や言いかえ力、言い回し力、表現力などはGrammarlyで非常に鍛えられたが、スペル力は非常に弱い。これが、わたしがIELTSライティングで高得点が取れない理由だった。

SNS

わたしはTwitterとInstagramを英語で投稿している。日本語でも投稿するが、英語がメインだ。

投稿頻度がたとえ1日に1回であっても、その1回の投稿の文章を考える10分程度、真剣に英語の文章を考える。これはかなり良い日々の英語ライティング力向上の訓練になると思う。

Grammarlyと併用すれば、相当に恥ずかしい文章になることもない。

DMM英会話

わたしが利用していたオンラインレッスンはDMM英会話だ。

わたしは長らく完璧主義者であったため、英語でブログ記事を書いたら、それをネイティブに読んで、文法ミスや「文法的には正しいけれど不自然な表現」を添削してもらっていた。

フリートークのレッスンで、文章を添削してもらえるし、毎日利用するならばネイティブ講師の単価も低い。

それから、前述したとおり、大学院の志望動機書もDMMで添削してもらった。本当の最終チェックは、知人のネイティブに見てもらったが。

英語の学術論文

わたしは仕事で英語の論文を読む。学術論文は基本的に難しいので、この難しさに慣れていると、IELTSのリーディングは簡単に思えるようになる。

また、仕事以外にも、Natureの日本語版の無料のメーリスに登録しており、毎週要約くらいには目を通す。そして、気になったものがあったら英語の論文のアブストくらいに目を通すことがある。

Natureなどの権威のある学術誌は、エンタテインメント性も兼ね備えたジャーナルも多いし、異なる分野の科学者にも広まるように書かれている場合が多いため、非常にわかりやすく秀逸で質が高い文章(そしてもちろん内容)である。

英語は勉強しないほうが上達する?

IELTSに限らず、とにかく英語力を向上させるのは、英語を使用する時間を増やすことだと思う。

日本語をまったく介さず、英語だけで考え、読み、話す。こういう時間をどれだけ増やせるかが上達するか否かを決めるのではと思う。

わたしの英語の使用量は平均的な日本人と比べ、圧倒的に多い。そのため、当然これくらいできなくてはおかしいな、という風に自分では思っている。

自分がすごいとは思わないし、一発でIELTS7.5を取得できたのも英語の使用量に比例しているだけだと思う。英語圏で生まれ育った赤ちゃんが4年後くらいに4歳時並に流暢に英語が話せているのが「当然」なのと同じだ。

ただ、わたしは英語の「勉強」は嫌いなので、勉強らしい勉強は大学受験を最後に行っていない。

日本人が日本語を上達させたいと思ったときに、日本語検定のテキストは解かない。そうではなく、本を読んだり、人とたくさん話してコミュニケーション力を向上させたりすると思う。

それと同じことが英語の勉強にも通じるのではないか。

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