筆者はライターで、常にPCを持ち歩いており、カフェで作業することが多いため、様々なSIMカードを試しましたし、自分が試していないSIMカードについては、イギリス人を中心に情報収集を行いました。
イギリスで使うべきSIMカードは、旅行など短期で来るのか、それとも長期滞在なのかによって異なります。
2023年12月現在の情報に基づいています。
短期滞在におすすめのSIMカード（2週間程度）
旅行などで15日未満、イギリスを訪問する場合、おすすめなのは日本のSIMカードをそのまま使ったほうが良い場合が多いと思います。
なぜならば、現在は円安なので、イギリスで安いSIMカードを買っても高く付く場合が多いと思います。また節約できたとしても数ポンド程度なので、わざわざSIMカードを買って、登録して、お金を払って——と手間が多いことを考えると、日本のSIMカードをそのまま使うのをおすすめします。
特にdocomoの人は、Ahamoが20GBまで追加料金なく利用可能です。海外旅行をする月だけ、Ahamoに切り替えるのもアリだと思います。
また、Ahamoは、イギリス大手のO₂というキャリアのネットワークを利用してデータ通信を行えます。O₂はイギリスで最も通信状況が良いキャリアのひとつです。
そのため、下手に格安SIMを使用するよりも、通信環境も良く、手間もないのでおすすめです。
短期で旅行で来る場合は、日本の携帯電話の契約を解約することもないと思うので、利用しているキャリアの海外利用のプランについて調べてみてください。
電話による通話が必要な場合はSIMカードを買った方がお得
ただ、データ通信ではなく、電話番号にかける通話をしなければならない可能性が高いという方は、イギリスでSIMカードを購入したほうがお得な場合が多いと思います。
データ通信に関しては、多くの日本のキャリアや格安SIMがそれなりにリーズナブルに海外での利用に対応している印象ですが、電話に関しては、かなり割高になる場合が多いようです。
海外でSIMカードを購入して使いたい場合、おすすめは長期滞在向けSIMカードと同じなので、以下を参照してください。
長期滞在におすすめのSIMカード
2週間以上の滞在の場合、イギリスでSIMカードを購入したほうが安価な場合が多いと思います。
わたしは、複数のデータ通信会社のサービスを試して、現在落ち着いたのが「EE」です。
イギリスに住んでいるイギリス人でEEを利用している人は、データ通信環境に比較的満足している様子でしたので、わたしもEEを使い始め、それほど問題がないので、現在も継続して使用しています。
また、EEは現在、最も勢いのある会社で、街であたりを見回すと至る所にEEの広告を見かけます。
地下鉄では電波は入らない
ロンドンの地下鉄では、基本的にどの会社のデータを利用していても、電波は入らないと思っていてください。
主要駅では電波が入る通信会社もありますが、電車が次の駅に移動すると電波が入らなくなります。
EEはロンドンの中心地の駅では、場所によっては地下鉄の駅の構内や、地下鉄に乗っているときに、電波が入る場合があります。しかし、セントラルロンドンでも入らない駅は入らないので、地下鉄で電波を求めるのはあきらめたほうが良いと思います。
EEの他には、O₂は電波が入りやすいです。しかし、O₂は老舗の大手であるがゆえ、利用料金が高いので、EEのほうがおすすめです。
EEはスーパーでSIMカードが買える
また、O₂よりも、EEが利用しやすい点として、スーパー等でSIMカードが売っているというメリットもあります。
大手のスーパーや、雑貨店、観光客向けのお土産店など、様々な場所にEEのSIMカードが売っています。
基本的に1ポンド程度でSIMカードを購入することができます。
購入したSIMカードをスマホに挿入して、パッケージに書いてある手順に従って、クレジットカードでお金を払えば、使い始めることができます。
通信会社によっては、SIMカードを挿入したらすぐに、テキストメッセージが送られてきて、そのガイダンスに従って、お金を支払う場合もあります。
EEの場合、テキストメッセージも送ってきましたが、アカウントを作らないといけなかったか何かで（記憶が定かではない）少々面倒くさそうだったので、パッケージに「ここに電話せよ」と書かれていた電話番号に電話をかけ、そこでクレジットカードの番号を入力し、お金を支払い、すぐに使い始めることができました。
しかし、英語が苦手で、Google翻訳などを使いながら、支払ったほうが安心という人の場合、送られてくるテキストメッセージに従ったほうがいいと思います。
店頭でSIMカードを購入した場合、どこの通信会社でも月額制に切り替えた方がお得です。この場合、クレジットカードや口座の登録が必要です。
格安SIMはおすすめしない
EEは格安かというと、そうではありません。EEよりも安い通信会社はほかにもいくつもありますし、同料金で倍以上のデータ通信量が行えるような会社もあります。
しかし、わたしは結局、格安SIMは使わないことにしました。
なぜならば、本当に電波が入らないからです。圏外でもないのに、なぜか通信ができないということが非常に多いです。
たとえば、格安SIMは人混みで全然データ通信ができなくなることがあります。また、地下に入るだけで、圏外になったりします。
特に人混みでデータ通信ができなくなるのが厄介で、人と待ち合わせをする時など、人が多い場所で会うことが多いため、通信ができなくなるのは致命的です。
EEは人混みには強いと思います。
しかし、EEの電波が入らない場所で、他社の格安SIMの電波が入ることもあるので、一概には言えません。総合点で、EEは費用対効果がいいと思ったので、一旦落ち着いていますが。
実はおすすめな2社併用
一番確実でしかもお得になる場合もあるなのは、スマホを2つ持ち歩いて、違う通信会社のSIMカードを入れておくことです。
わたしは仕事用とプライベート用の番号を分けたかったので、2つの通信会社に登録しています。
そして、どうしても通信環境を確保しなければならない日には、スマホを2つ持ち歩いています。
これは使い勝手が意外といいし、お得な場合が多いです。
例えば、以下のような想定をします。
・大手A社が15ポンドで20GB、25ポンドで40GB
・格安B社が10ポンドで30GBのプラン
この場合、A社の25ポンドで40GBの通信量を利用するよりも、A社の15ポンドとB社の10ポンドのプランで合計25ポンドを支払い、50GBの通信量をゲットしたほうが、料金は同じでお得になります。
なので、2社併用利用はおすすめです。
ただ、ここまでして、通信環境を確保しないといけないわたしみたいな人がいるかどうかは疑問ですが——。
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